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硝子細工

短編小説
恋愛
オリジナル
2015年10月28日 21:33 公開
1ページ(604文字)
完結 | しおり数 0


みいとそーす

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寄せたり、離れたりしている波は私の足元を掬う。見事に気持ち良く晴れた空だ。

奇妙にも、穏やかだった。怖れもなく、いつになく落ち着いていたのだ。

重たい形だけが残るのだろう。あとは、水に浮かぶ泡沫(ほうまつ)のように消えていくのだろう。

誰にも気付かれないで、この広大な海に遍満するのだ。




「待てよ」


腰が浸かり胸元まで水面が来てもう少しで溺れられるのに、腕が私の両脇を抱えた。

今更もう遅いと、抑える男の腕から離れようともがく。


「離してよ」

衰弱して、力が入らない手で触れた彼の手首は温かった。

彼はしっかりと私の体を抑える。
過去に何度も手放したのは、この腕だ。

今だけではなく、ずっとこうして欲しかったのに。


「離せるわけないだろ。
離したらお前、死ぬじゃん」


彼は自分勝手だ。私を死に追いやったのは他でもない彼なのに。


「どうして、ずっとこうしてくれなかったの。


さみしかったのに、私悲しかったのに。

どうして、私を捨てて他の女を選んだの」



どうして、捨てた私の命を拾おうとするのだろうか。


「ごめん」


頬から流れるのは、報われない思い。
そうじゃない、私が欲しいのは。







夢がある。


硝子細工になることだ。


硝子細工になって、彼の中で壊れる。
壊れて、彼を傷付けて死んでしまいたい。













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#硝子細工
 

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  • 二色燕丈 05月31日
    このつぶやきにはネタバレが含まれている可能性があります[表示]
    初めまして
    二色燕丈と申します
    (コミュニティからきました、長らくすみません!)

    泡沫から硝子細工、比較対象がどこか繋がりがあり、わかりやすい言葉でシンプルに心に残るなぁ、と思いました


    衰弱して、力が入らない手で触れた彼の手首は温かった。

    彼はしっかりと私の体を抑える。
    過去に何度も手放したのは、この腕だ。


    ここ、個人的に好きだなぁと、思いました。
    なんか、小学生の作文みたいな感想になってしまいました…すみません!

    また来ます。素敵な作品でした!
    (ネタバレ)
     #硝子細工
    詳細・返信(0)
  • みいとそーす 10月28日
    小説「硝子細工」を公開しました!  #硝子細工
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作品宛みんなのつぶやき

  • 二色燕丈 05月31日
    このつぶやきにはネタバレが含まれている可能性があります[表示]
    初めまして
    二色燕丈と申します
    (コミュニティからきました、長らくすみません!)

    泡沫から硝子細工、比較対象がどこか繋がりがあり、わかりやすい言葉でシンプルに心に残るなぁ、と思いました


    衰弱して、力が入らない手で触れた彼の手首は温かった。

    彼はしっかりと私の体を抑える。
    過去に何度も手放したのは、この腕だ。


    ここ、個人的に好きだなぁと、思いました。
    なんか、小学生の作文みたいな感想になってしまいました…すみません!

    また来ます。素敵な作品でした!
    (ネタバレ)
     #硝子細工
    詳細・返信(0)
  • みいとそーす 10月28日
    小説「硝子細工」を公開しました!  #硝子細工
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