メクる

この作品は13Pまで公開中
※電子書籍版が、各電子書籍サイトで販売されています。

※この作品には性的な表現が含まれます。

スイーツ好きが高じて洋菓子メーカー「ラ・トゥール」に契約社員として就職し、販売員として働いている香月(こうづき)美渚(みな)（23）。
１０月から学生時代によく訪れていた神戸店へ異動となった美渚は、新しい職場と新しい出会いに期待に胸を膨らませる。

だが初出勤の日、早めに出勤して売り場を眺めていたところ、主任パティシエの吉野(よしの)蒼介(そうすけ)（28）に見つかり、部外者と間違われ冷たい目を向けられてしまう。
そこに営業担当の波田中(はたなか)一樹(かずき)（30）が現われて誤解は解けたものの、美渚は蒼介に「鬼みたいなパティシエ」と、苦手意識を抱いてしまう。

片や、波田中には「かわいいね」と声をかけられて名刺まで渡される。イケメンに優しくされ、舞い上がる美渚。彼は誰にでもそうするのだと聞かされても、ついときめいてしまう。

ある日、社員食堂で休憩時間に自社のケーキを買って食べていた美渚に、蒼介が声をかける。
「あんた、本当にケーキが好きなんだな」と微笑んで言った彼に、（お、鬼パティシエも笑うんだ……）と驚く美渚。
それから少しずつ蒼介との交流が増えていく一方で、波田中には突然食事に誘われて――。

スイーツみたいに甘い恋に憧れる美渚だけど、現実の恋はちょっぴりほろ苦い（!?）
ドのつく恋愛初心者なのに、スイートなイケメン営業マンと、ちょっと辛口でクールなパティシェに翻弄される、美渚の恋の行方は……。