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毎朝のドロップキック

短編小説
青春・友情
オリジナル
2016年07月05日 10:49 公開
1ページ(1717文字)
完結 | しおり数 0


あまね

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毎朝ドロップキックをくらうお話

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 別に町にプロレスラーが現れて、破壊の限りを尽くしているというわけではないが、平和な日本の一般的な町の中でドロップキックを食らわない方法と言うのがあったら教えて欲しいというのが心情だ。
 
「よぉ元気ないな、私が偉大だからってそんなに頭を垂れなくたっていいんだぞ」

 そんな言ってもいない心の声が駄々漏れで聞こえてくるほどにガキ大将特有の子分には何やっても許されるという雰囲気を前面に押し出しながら蹴ってきた張本人の西川が目の前で仁王立ちをしていた。

 蹴られたランドセルは綺麗に靴跡がついていた、このコンクリートジャングルといわれる町並みにどこにそんな土があるんだよといいたくなるぐらいにくっきりと彼女の足跡がついていた。

 ランドセルについた土を払い落としまたカバンを背負う。
 それを待っていたかのように西川は今日の昼休みについて語りだした。

「今日の昼休みはドッジボールをやろうぜ面子はいつもの連中でさ」

 人の背中を蹴っておいてなぜ何事もなく誘えるのかというのは決まっている、立場が決定しているからだ。
 
 いや、蹴られた後で毎回のように何事もなく話したり、遊んだりしてしまっているのも原因だとおもうがやっぱり彼女のなかで子分と親分という位置づけなのだろう。
  
「いやぁでもあれ効果ばつぐんだったよ」
「何ゲームの話?」
「ちがうって、お母さんとの事お前やっぱり口は達者なんだな」
「それ褒めてる?」
「もちろん、あれがなけりゃお前とこんなに仲良くならなかっただろうな」

 ある日教室で一日中不機嫌な西川が放課後にかんしゃくを起こして暴れてそれに巻き込まれた僕は保健室で怪我の手当てをしてもらった。

「悪かったな」
「いやいいけど何で暴れていたのさ」
「毎日毎日母さんが女の子らしくしろって、うるさくてうるさくてさ朝からイライラしてるところに女の子らしくないって言葉が誰かがいった気がしてさ」

 それで暴れて巻き込まれていてはたまったものではないと思ったのか、それとも西川にも悩みがあったのかとほだされてしまったのか知らないが、つい余計な事をいってしまった。

「コレが私の女の子らしさだっていえばいいんじゃい私は私らしくしてるんだって」
「お前頭いいなでもそれで駄目だったら」
「女の子らしくしようとしたらストレスで僕を傷つけましたとでも言えば?」
「なるほど責任を取るってやつか」
「違うけどまぁとにかく頑張ったら」
「おう早速試してみる駄目だったらお前にまた相談する」

 あれの所為でほぼ毎朝蹴られ続けているのかと思うと迂闊な行為だったかもしれない。

「あれ以来お母さんなにも言わないし」
「言ってもらえばいいのに」
「なんでだよ、あのおかげで私は晴れ晴れと日々を過ごしているんだから」
「それはよかった」
「全くだ」

 皮肉も通じないぐらい笑っている彼女が落ち込んでいたなんて誰が思うだろうか。

 こんな日が毎朝つづくなら本気で西川に街中でドロップキックを食らわない方法を考えないといけないのかもしれない。
 来年の今頃をまてば西川も僕も中学生、そうなれば西川だってスカートをはくようになるから落ち着くかもしれないと一瞬だけ思ったが、そのすぐあとにスカートをはいてもドロップキックをしている西川が簡単に脳内で再生できる。

 いやむしろ変わりなく躊躇なく僕は後ろから蹴り飛ばされよろめいている姿を想像できてしまい少しへこむ。

「どうした?元気ないな」
「あぁちょっと先が思いやられるなぁて」
「先のことをもう考えているのかお前は」
「いや中学生になったらどうなっているかなぁなんて」
「中学生か、多分私はお前を蹴ってこうして隣であるいて私らしく元気に過ごしているぞ」
「中学生になってもか」

 僕はやっぱり中学生になっても蹴られているのか。

「女の子らしくである前に私らしく元気な私がいいといっただろ言葉には責任があるんだぞ」
「そうだね、うん反省するよ」


 とりあえず僕は毎朝軽快な足跡が後ろから聞こえた数秒後には蹴り飛ばされている。
 それは来年になっても変らないらしい。

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