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ちんこ台風2~追憶~

短編小説
その他
オリジナル
2017年01月01日 10:44 公開
1ページ(1209文字)
完結 | しおり数 0


るうね

表紙提供:by neco
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 毎年、台風が来るこの季節になると思い出す。
 風に飛ばされたちんこを追って、走った日々を。
 
 
 もう五十年ほど前のことである。
 いまでは考えられないが、その頃は、まだ野生のちんこがそこここに自生していた。ちんこを栽培する農家も多く、台風の後には決まって道端に無数のちんこが落ちていたものだ。
 子供たちは、それを拾ってちんこを密売していた業者に売りに行くのである。
 子供の小遣いは今ほど多くなく、ちんこを業者に売って得られる収入は、当時の子供たちにとっては貴重だった。
 とは言っても、量ではなく質、つまりちんこの大きさによって値段が決まったので(風に飛ばされるようなちんこは小さいものが多い)、労多くして益は少なく、駄菓子屋で一日遊んでいればなくなってしまう程度のものだったのだが。
 その時は、不思議に思ったものだ。
 なぜ大人は、大きなちんこを珍重するのだろう、と。
 年を重ねると、大分、大きなちんこの価値が分かってくる。
 なので、中学生ぐらいになると、ちんこ拾いの意味は少し変わってくるのだ。
 大きなちんこを見つけると、自分のと替えてみる。
 すると、とたんに自信が満ちてくるのである。
 ちんこ一つで大袈裟だと思うかもしれないが、こればっかりは大きなちんこを持っている者にしか分からないだろう。
 時には、拾うだけでなく、農家の畑からちんこを盗むやつもいて、よく警察に補導されていた。
 これが高校を卒業し、十八歳以上になると、とたんにちんこに対する罪が重くなるので、皆、ちんこには興味ないような顔をし始める。
 それでも、なかには我慢できない者もいて、そうした輩が、前述したちんこ密売人――通称、闇ちんこ屋――からちんこを買うのである。正規のルートで売買されるちんこは高すぎるのだ。これも、よく警察に摘発されていた。
 かく言う私も、何度か闇ちんこ屋のお世話になったものだ。
 そんな事も、齢六十を過ぎたいまとなっては、懐かしく思い出される。
 
 
 最近では、輸入もののちんこに押され、国内でちんこを栽培している農家はほとんどいなくなった。
 環境の変化により、野生のちんこも数を減らしており、台風の後に道端にちんこが散らばっているようなこともない。
 なにより、人々がそれほどちんこに価値を見出さなくなった。
 最近では、あの独特の臭いを嫌がる人も多いらしい。
 台風の後、ちんこを探して走り回る子供たちの姿も、見かけなくなった。
 だからなおさら、ちんこを追って走ったあの日々を懐かしく感じるのかもしれない。


 そんなことを考えながらぼんやりと歩いていた私の横を、一人の子供が笑いながら駆け抜けていった。
 その子供は空を見上げていた。
 つられて、私も空を見上げる。
 小さなちんこが一つ、空を飛んでいた。
 そのちんこは、ゆっくり風に流され、やがて東の空へと消えていった。

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