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短編小説
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オリジナル
2017年07月06日 23:46 公開
1ページ(1634文字)
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虹猫

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突然ですが、奇跡を信じますか?

私は奇跡を体験しました。


私の話を少し聞いてください。




私は生まれつき目が見えませんでした。

小さい頃から暗闇の中で生きてきました。
でも、なんてことはありませんでした。
生まれた時から盲目で色の鮮やかさを知らないなら…

黒一色に慣れてしまえば、生活に不便はあれど特になんの支障も無いのです。


もちろん子供の時はこの運命を怨みました。

何故他の子と違うのか
何故野原を駆け回ることさえ出来ないのか

満足に外出も出来ず、1人では何も出来なかったのです。


思春期には両親に酷い言葉をたくさん浴びせました。

両親を怨み、自分を呪い、部屋に閉じ込もるようになりました。


しかし、いつしか怨むことを止めました。

そんなことをしても何の意味も無いと気付きました。
ちっぽけな自分がどんなに呪っても、何を言っても影響があるわけがない。
最初はそんな諦めでした。


次第に物事に挑戦するようになりました。
目が見てなくても出来ることを探す。

そしてその挑戦に打ち勝った時今まで感じたことのない喜びがありました。

まだこんなにも出来ることがある。
まだ大丈夫だ。


私は自分の運命を呪ったことを後悔しました。
自分自身が何もしてこなかった癖にそれを運命のせいにして…


結局この人生を創るのは自分しかいない、自分にしか出来ないと知りました。


大人になると、この生活もすっかり慣れて盲導犬の力を借りながらも1人で生活出来るようになりました。

何の不満もなく暮らしていたある日、久しぶりに両親が訪ねてきました。



そして

目の手術を受けないか

と言われました。



私は迷いました。

今のままで十分幸せだし…
でも色というものを見てみたい。

変に希望を持って手術を受けてもし失敗したら?
手術は成功しても視力が戻らなかったら?


不安は尽きませんでした。


しかし、また自分で歩みを止めるのはやめようと思いました。

例え不安でもやってみることに価値があることを学びましたから。

これで目が見えるようにならなかったとしても自分で進むと決めたのだから後悔なんてしません。



手術を受ける当日、たくさんの友人が励ましに来てくれました。

昔の私が見たら驚くでしょう。


自分の殻に閉じ込もっていたあの頃からしたら随分明るい場所に出てきていたんだと実感しました。


手術が終わり目が覚めると目に包帯が巻かれていました。

包帯が徐々に取られるにつれて目が痛みました。


完全に取られた瞬間、目が痛くて強く目を瞑りました。


両親に声を掛けられゆっくり目を開けると信じられない世界が広がっていました。


生まれてから1回も見たこと無かった両親の顔、友人の顔、ものや色。

思わず涙が出ました。


帰りの車の中、子供のように窓にしがみついてソワソワと外を見ていました。


赤、青、黄、緑……
様々な色に彩られた世界。

私が夢にまで見た世界でした。


闇の中にいた私が初めて出会った世界はとても鮮やかでこんなにも美しいものだったなんて…

色の世界にいることが今の私の幸せです。



きっと、闇の中でも諦めずに生きてきた私への神様からのプレゼントなのでしょう。



今日も空は青く美しく…
私はそれだけで生きていると実感出来ます。



神様、素敵な世界をありがとう。



皆さんも諦めずに生きていればきっと神様からプレゼントを貰えますよ。

どんなに真っ暗でも、壁にぶつかっても、歩みを止めなければ必ず奇跡は起きます。


案外奇跡は近くにあるものですよ。




少し長かったですかね?
こんな話に付き合ってくれてありがとうございます。

あぁ、たくさんの人の中であなたと会えたことも奇跡ですよね。


ほら、近くにあるものだって言ったでしょう?







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