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嗚呼、美しい。

短編小説
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BL オリジナル
2017年09月12日 14:43 公開
1ページ(1087文字)
完結 | しおり数 0


紅梅深月

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今日は雨か、と窓に手を添え外を眺めた。
学校から帰ろうとした僕は少し困った顔で考えた。
傘は忘れてきてしまった。
仕方ないと傘をささずに帰ることにした。
赤色のマフラーを靡かせ、学帽を深く被り、学校から走った。
思ったより雨は強いようだ。
手のひらに当たる雨が痛い。
このままだと走っても走らなくてもずぶ濡れだ。
近くの公園の屋根がついたベンチを思い出した。
僕は踵を返しその方向へぱたぱたと駆けた。
ベンチに着くと誰もおらず僕がぽつんと真ん中に座った。
雨は一向に治まらない。
僕はそれをぼーっと見つめた。
するとぱたぱたと足音が聞こえて足音の方を見た。
僕とは違う制服の男の子が駆けてきている。
彼の制服は確かこの村の南にある中学のものだと思った。
この制服を僕は何度も見た。
嫌なほど。
僕は端っこに横移動した。
その後学帽を斜め下にして俯いた。
人見知り故あまり他人とは話したくない。
すると駆けてきた彼はベンチの前に着くと俯きながらゼェハァと息切れして突っ立った。
その後彼はすとんとベンチに座った。
僕は話しかけられたくなくてもう出ようかと思った。
「ねぇ。」
すると彼が声を掛けてきた。
僕は驚いて肩を揺らしてしまった。
するとまた声が掛かった。
「すごい雨だよね。君も雨宿り?」
「そ、そうで……す…けど…」
聞かれてしまったので彼の方を向いて返事をしようとして声を出した途中で固まってしまった。
彼は女性だった。
否、彼は男子の服を着ている。
女性のように美しい男だった。
そこらの女より美しかった。
僕がぽかんとしていると彼はきょとんとしていた。
「あ、ご、ごめんなさい…考え事をしていて…」
僕は素早く謝った。
「そうなんだ。何考えてたの?」
彼は花のように笑って言った。
「あ、えっと……し、進路のことです」
言い訳を考えながら適当に答えた。
流石に「あなたの事です」なんて言い出せない。
「進路?へぇ…何になりたいの?」
苦い顔をしていると彼は僕に寄りながら言った。
男相手にドキッとしてしまった。
「僕は…」
と言うと彼が口を挟む。
「あ、雨落ち着いたみたいだね。じゃ、また会おうね!」
彼は雨を見て笑うとたたたっと駆けて行った。
僕はそれを眺めた。
そしてぽつりと呟いた。
「また、会いたいな…」
僕はハッとすると顔を振って弱くなった雨の中家まで走った。
家の中では彼のことばかり考えていた。
寝るときまで考えていた。
こんな自分、自分でも気持ち悪かった。
彼は確かに美しい。けど男だ。
僕はまさか男に一目惚れしてしまったらしい…。

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