駄菓子屋にて / 「kiond」の小説 | メクる

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駄菓子屋にて

短編小説
ノンフィクション
オリジナル
2018年05月12日 10:56 公開
1ページ(1092文字)
完結 | しおり数 0


kiond

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駄菓子屋にて

子供の頃、駄菓子屋に行くと必ず凧糸が付いた飴の前にいる。苺色のが一番好きだった。

チョコバットやカステラ生地の薄い丸型の串が付いているの。
フェリックスのガムは必ず買うなぁ。

後、餅の爪楊枝が付いているの。

わー!煙りだよー、と指で動かすと白い煙のようなあれ。

酢いか、うまい棒も。

これはお菓子ではないが、子供向けの付録に糸が付いていてどれか選べるもの。中に何が入っているか秘密なのだ。
どれも懐かしい。

毎日お祭りみたいなそこだけ異空間な子供達にとって大事な場所。
キラキラ子供達の瞳が輝きだす。

もう二度と戻れないが、そんなお店を見つけるとあの子供の頃に戻る。
確かに四十年前頃にもまだあった。

子供なら誰でも駄菓子屋が好きだった。

ここからは小学三年生の頃の話。
私は同じクラスの洋子ちゃんと仲良しだった。
ある日、洋子ちゃんが学校に隣接する駄菓子屋に帰りに寄ろうと言ってきた。
私はこれと言って用事が無かった、断る理由がない。

「寄っていこうよ。」
「いいよ、いこ。」

でも待てよ、お金がない。駄目だ。断ろう。どうしよう。
私は暫く考えた。

「洋子ちゃん、私お金無いから、寄るのやめるよ。」

「大丈夫だよ。お金なら私持ってるからさ。ねぇいいじゃん。」
「それなら寄ろう。」

放課後クラスメイトも皆家に帰る子供達に混ざり私は洋子ちゃんとふたりでその駄菓子屋にむかう。

「三百円あげるよ、これお母さんから貰ったんだよ。」
「う、うん。いいの?こんなに。」

「大丈夫、私怒られた事ないから。」
「そっかー。それなら。ありがとう。」
私は右手を差し出し洋子が三百円をくれた。

その時母親の顔が浮かびもしバレたらどうしよう。
とまた不安になった。

駄菓子屋に着き、洋子ちゃんは、

「ねぇ、沢山あるねー。私どれにしようかな。酢いかとこのコーラの飴にする。メロン味のも買おう。」

「私はフィリックスのガムだけ。一個。」
「もっと買いなよ、、お金ならこれだけならあげるから。」

段々家に帰りたくなってきた。
うちに帰り怒られたらどうしようか。

「まだ買えるよ、もっとお金ならもっとあるよ、まだまだ。」

「私帰る!。」
洋子ちゃんから逃げたい、早く家に帰りたい。こういうのは嫌だ。
私はその駄菓子屋から走り出した。
後ろを振り向くが、洋子ちゃんは追っかけて来なかった。

暫く家に帰る道のりで結局何も買わなかった事に少し後悔した。

でもこれで良かったんだ。

洋子ちゃんごめん。

こんな子供の頃の思い出話を、ふと思い出した。

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