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瓶入りの手紙 / message in a bottle

短編小説
その他
オリジナル
2018年07月05日 21:08 公開
1ページ(1755文字)
完結 | しおり数 0


vrymtl

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"‥えーっとー‥、
振り返れば、先生と生徒の様な会話でその場を離れた気がする‥。
半ば、そんな格付けのような接し方で段々と連絡も少なくなっていった。
聞かなくても何と無く嫌だとは思って居たけど、本人から直接聞くまではと思って、色々な口実を作って会いに行っていた様だった、確かに冷静で正気な考えでは無かったけれど、それしか方法が無かったから‥
あんたの事を数少ない非難した言葉で
"嘘つきや気が狂ってる"と罵倒したけど‥自分の事を言って居たんだな‥。

一番手っ取り早いやり方だったが、執拗に傷つけてしまって居た。

そのお陰で、休む暇も無くただでさえ忙しいのにこちらの事も考えさせてしまったから、沈静化して居た病も再発する事になったと思う。

だから、帰り際に‥
"ずぅーっと放って置くよ‥"
これが、一番望んで居た言葉だったのだろう‥決して言いたくは無かった言葉だったけど。

出向く事が大変だったとか、時間がかかるとか勘違いさせてしまい、その地までは行かせてもらえなかったのが悔いになっているけど、それなりの口実を作ってくれたのだから快く当日は向かったんだ。

まだそう月日は経って居ないけど、あれからは浮き沈みが激しくてね。
自傷しそうになる時もあったり、何もかも忘れて違う事に没頭したい時もあったけど‥こうして酒浸りの毎日さ。
自慢じゃないけど、数年前よりは強くなってる‥情けない話だなよな。

ラジオを聴いていると、怪我で休場する力士が居る‥あんたの事をこの力士に話してあげたいくらいだよ‥
"腰抜け!逃げてんなよ!!"‥って。
あんたの方が、遥かに立派だと思うよ‥だけど、度が過ぎたかもしれないな?
"あんたは、死んだら天国へ行くよ‥
必ずね"‥って言ったけど、
その前にあんたの幸福と言うものを掴んでから、ちゃんと実感してからにしてくれよな。

ちゃんと成仏できる様に‥、
そうでないと毎晩枕元で恨み辛みを並べられちゃあー‥こっちゃあー
おちおち寝てられないからな!

あぁ‥また心にもない事を言っちゃったな?

あんたのクシャクシャになった笑い顔見てると、こっちまで幸せになるからさ、そうやって何時でも何時までも笑って居て欲しいってことだな‥うん。

人は誤魔化せても、その充血した眼は健康とは言えないし、もうーこっちの事も考えなくていいからストレスも半減してると思うし、ぼちぼちで‥その場をやっつければ、また何時ものあんたに戻れるだろう?ぼちぼちだよ。

そんな口癖も今となっては懐かしいな‥。

こっちもぼちぼちだから‥、
家族は相変わらずだけどさ。
言って聞くならそーはならないけど、
ぼちぼち過ぎる家族を持つとその取り巻きが大変なのは、本人たちは知らないだろうから‥あんたらと同じだな。

おー、もうこんな時間か‥
じゃーまたな、風邪引くなよ!‥"

「フーッ‥今日はこれくらいでいいだろう‥すいませーん、お勘定!」
「はいまいど!‥
‥1.500円になります」

「んー‥はい、お釣りはいいよー
‥ご馳走様ー」

「まいどー
ありがとうございましたー!」

ガラガラーッ‥ガラガラペシッ‥

※(店員の会話)
「毎週のように来て、独り言を言いながら書きものしてる‥あれ誰だろうな?」
「さぁー‥著名な作家さんですかね、マスター?」
「最近は物騒だからなー‥、
あーいうーのも気を付けた方が良いぞ、わかったか?」
「はい!わかりましたー」
「おい、あっちのお客オーダー待ってるぞっ」
「あ、はい!ご注文、何にしやしょうー?」‥


港が見える河口近くでの場所、
週一ペースの割合でココへ来る。
こうして独りで書きものついでに狭くて古びた居酒屋で酒を呑む‥、
書いたものは、海岸から小さめのボトルへ入れ、コルクで栓をした後海に向かって投げる‥そんな習慣が10年近く続いて居る‥誰にも読まれる事が無い手紙のために‥

今度は封書で、ポスト投函してみようかな‥宛先は天国にして。




おわり


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