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田んぼの妖精

短編小説
童話・絵本
オリジナル
2018年12月06日 21:26 公開
1ページ(1963文字)
完結 | しおり数 0


vrymtl

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良太はこの日、慌てて隣村の爺ちゃん家へ向かっていた…
「はぁはぁ…爺ちゃん爺ちゃーん!
"ガラガラッガラガラーーッ…ペシンッ"
はぁはぁ…爺ちゃーん居るぅ?」

「おぅー!こっちだぁー居るよーッ」

「あ、爺ちゃんッ!聞きたいことがあるんだぁー教えてよぉー、はぁはぁ」

「どうしたー良太、そんなに慌ててぇ?何が聞きたいんだぁ?
さぁ、上がれぇッ!」

良太は、爺ちゃん家の玄関を開け、
猛牛の様に突っ込んで土間に靴を脱ぎ散らかし、爺ちゃんの居る居間へ急いで向かう。

「ねぇねぇ爺ちゃん。
田んぼでお米作ってるじゃんねぇ?
その時に、カカシってずっと居るのぉー?」

「なぁーんだ、そんなことか。
おー居る居る、ずぅーっと居るよ。
それがどーしたぁ?良太。」

「へぇー…やっぱりそうなんだぁー
今日ねぇ?テレビで田んぼにカカシを立てる本当の訳ってのを見たんだぁ!そしたら、カカシは鳥を操る神様だって!テレビで言ってたよーッ
…それホントォ?」

良太はテレビで観たことを爺ちゃんへ質問する、すると爺ちゃんはこう答えた…

「ほぉー、良いことを言うテレビじゃなぁー。ホントだとも、神さまじゃよカカシは。」

良太の目はキラキラした。
続けざまに、また爺ちゃんに聞く良太。

「そうなんだぁー
じゃぁじゃあー…
カカシは誰が操ってるのぉ?
神様よりエライ人ぉー??」

爺ちゃんは、少し困りながら話を続けた…

「カカシの居る田んぼは神さまのもんじゃよ。爺ちゃんは、毎年毎年、神さまの田んぼを借りてお米を作っとる。カカシさんはアルバイトみたいなもんしゃよ。そのカカシもずぅーっとぼっ立ってるだけではつまんないし、タダ働きと思えて神さまに申し訳なくてな?そこで、田んぼに来る鳥たちを家来にして、お米を少し分けてやる代わりに大切な役目も果たす様になったんじゃよ…良太?鳥の役目って何かわかるかい??」

今度は良太が困りながら天井を見上げて考えた…そしてこう言う。

「んー……何となくわかるようなー
わからないようなぁー…アッ!?
もしかして鳴き声なとか?」

「おーッ良い事に気がついたなぁ良太!その通りじゃよ。そして、他にも天気や時間も教えてくれるんじゃ。
田んぼで仕事をしとるとな?時間なんて忘れちゃうくらいに夢中になって、お昼ご飯も食べ忘れて、いつの間にか日が暮れるんじゃ。これでは、毎日汗水垂らして仕事はできんからのぉー
はははッ」

「へぇー、凄いなっカカシさん!」

「そうじゃよ、良太。
しかしなぁー…カカシさんは身動きができないし、喋れもせん。
どうやって鳥たちへ伝えてると思う?」

良太はこればかりは分からず…
「んー……わかんないッ!」

「そうかっ。
カカシさんと、鳥が話をするにはだなぁ…田んぼの妖精を使ってるんじゃよ?」

良太は驚いて不思議に思う。
「妖精ーッ?!田んぼに妖精なんて居るのぉー???」

「うんっ、居るともぉー沢山居るよ。カエルやオタマジャクシ、イナゴやゲンゴロウ…まだまだ、たぁーーーくさんっ居るぞっ!!どうじゃ?わかったか、良太!」

「ぁあーっ!あの虫たちは妖精だったんだぁー知らなかったぁー、凄いやっ田んぼもカカシもぉーッ!」

「うん、田んぼもカカシも自然は凄いんじゃッ!その凄い所で働いとる爺ちゃんはスーパーマンじゃぁー
あーっはっはっはぁっ」

「爺ちゃん!スーパーマンだぁー
アハハハッ」

爺ちゃん家近くの裏山に二人の笑い声が響く…やがて、辺りも薄暗く空には夕焼けに染まる中、我先にといちばん星、にばん星、次々光りだし夜空に変わる頃、お母さんに叱られる!と、急いで帰る良太…

この日、帰る時間でママに小言を言われたが、良太の嬉しい顔を見て叱らず良太を許し夕飯を食べながら今日の爺ちゃん家の話を聞く。

やがて、お風呂に入って寝る時間…
爺ちゃん家まで遊びに行って疲れたのか直ぐに寝てしまった…良太はこの日夢を見た…

スズメの背中に乗っかって、爺ちゃん家が小さく見えるくらいの高さまで飛んでいき、良太がまだ登れない裏山もひとっ飛びした。
急降下して、田んぼのカカシさんの所まで飛んでいき田んぼの妖精たちとニコニコ笑顔のカカシさんの肩の上に乗った夢を。妖精たちともいっぱい遊び、たくさん話した。

この頃、パパが遅い時間に帰宅してママに今日あったことを聞いた後、良太の部屋へ顔を見に行くと、ニコニコ笑顔で何か寝言を言いながら寝ていた。肩を出ていた布団を直し、パパも可笑しいのか嬉しいのか、ニンマリしながら一言、

「おやすみぃ…妖精の良太☆」

パタンッ…


パパはそう言って、良太の部屋のドアを静かに閉めた。



お・わ・り



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