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短編小説
青春・友情
BL 二次創作
2015年04月03日 17:51 公開
1ページ(1762文字)
完結 | しおり数 0

「俺にとってはLOVEメール」一周年企画参加作品

光倉灯夏

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一周年おめでとうございます!!

ニヤニヤきゅんきゅんしてしまう男子高校生のやりとり、大好きです!! 他サイトで読ませていただいた作品ではありますが、こうしてサイトを移動してもまた読むことができるのはとても嬉しく、そして移動したからこその企画でもあるのかなと思いましたので、ぜひ参加したく……!!
しかしラブコメが苦手で(T_T) 私にとって精一杯のラブコメです!!(笑) そして二人の口調がおかしい! 申し訳ありません!
作品への愛を込めて書きましたので、いろいろ大目に見ていただきたく思いますっ(;_;)

これからも、でんこさんの正樹君と享君のお話を楽しみにしております!!

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「享、花弁が」

 そう言って髪に手を伸ばすと、享は嬉しそうに頭をこちらに突き出した。薄いピンク色をしたそれをそっと摘み、地面へと落とす。ヒラヒラと舞い落ちていく様子を、何となく黙って二人で見ていた。
 享が顔を上げる。
 外灯だけが頼りの暗い中でもわかる、その彫りの深い整った顔。それが近づいてきて、あぁ、キスされるなとわかった。外ではあるが、この時間、周囲に人はいない。珍しく静かな様子の享に、流されてもいいかもしれない。




 ──享からメールが来たのは、1時間前のこと。コンビニかなんかから帰る時に通った公園の桜が、外灯に照らされて白く光り、綺麗だったから一緒に見たいというものだった。昼間でいいんじゃぁないかと返信すると、「えぇぇ! 夜だからいいんだもん! 今見たい! 今会いたいよぉぉ!(つд⊂)エーン」と、まるで俺がいじめているかのようなメールをしてきたものだから、近くの公園だし問題ないかと、親に一言声をかけて出てきたのだった。


 が。

 今外灯に照らされて光るのは……



「鼻水」
「へ!? マジでぇ!?」


 慌てて鞄からポケットティッシュを取り出す享。いい雰囲気とはなんだったのか。ズビーっと勢い良く鼻を噛む享を見て溜息を吐いた。


「さぁ! 続きを!」


 そんな風に意気込んで来るものだから、俺はぺちっと額を叩いた。雰囲気もクソもなくなった今、流されてやらない。


「たわけ。また鼻水垂れてんぞ」
「花粉がさぁ! 今日は特に酷くってさぁ! 正樹は平気なん?」
「むずむずして目は痒いけど、鼻水はそんな出ない」


 また勢い良く鼻を噛む享。絶対鼻赤くなってるぞ。イケメンが台無しだ。いや、可愛らしさが出て逆にいいかもな。しかもそんな状態なのに、俺と桜が見たいからと外に出るとは……


「え、なぁに? 正樹、なんか楽しそうだねぇ。さぁ! 続きをしましょうぞ!」


 振り返った享に溜息を吐く。


「だから続きもクソもある、か……ぶはっ、おま……っ!」
「だって垂れてくるんだもんー!」


 享は両鼻にティッシュを詰めている。
 よくそれで人にキスを強請れるものだ。だいたい、詰め込むティッシュの量が多すぎやしないか? 鼻の穴がいつもの二倍くらいに広がってるぞ。


「た、頼むからそれとれ……っ」
「あんれぇ? まさちゃんツボりましたか!? 俺の愛らしさがぐんと増してないかい!?」


 ずいずいと迫ってくる享に、俺の腹筋が痙攣する。


「あぁもう……っ、わかったわかった。それとったら鼻水垂れててもキスしてやるよ」
「マジで!? 鼻水にも負けぬ愛だねぇ!」
「それ言うな、ほんと言うな……っぷ」


 享がフンフンっと勢い良く鼻に突っ込んだティッシュを地面に噴射し、それを拾ってティッシュに包んで近くにあったゴミ箱に捨てに行く。いつにも増して可笑しな行動は、キスしてやると言って浮かれているからなのだろうか。
 享が戻ってくるまでの間に、周りを見渡す。
 うん。誰もいない。動いているのは、舞い散る桜の花弁だけだ。


「まーさーきー!」


 楽しそうに走り寄って来る享に、俺もゆっくりと歩を進める。
 鼻水にも負けぬ愛……いかん。思い出すとニヤけてしまう。鼻水なんかに負けるわけないだろうが。さすがに啜ってはやらないが、鼻水垂れた間抜け面にだってキスできるくらいの愛はあるからな。……まぁ、笑いをこらえながらではあるが。


 ──花が散り、鼻水を垂らす春。


「さぁさぁ、この唇にチュッとね! チュッとじゃぁなくてもいいけどね!」
「たわけ」


 享の頬に、そっと唇を寄せ、すぐに顔を離した。


「えぇ!? これだけぇ!?」


 そう言って不満そうに顔を向けた享が、あ、と小さく呟く。俺の唇に指を伸ばし、わずかに触れた。


「花弁がついてた。あははっ、可愛いねぇ、正樹」
「何が可愛いんだ何が」
「正樹は俺にとっての花だね! たっぷりと愛でたいお花だね!」
「意味わからん」


 ならば俺は、お前に華を添える存在になってやろうじゃねぇか。
 なんて思う自分に思わず笑ってしまう。ふと隣を見れば、享も俺を見て幸せそうに微笑んでいた。







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  • ココロ 07月21日
    可愛すぎました( ⸝⸝⸝>_<⸝⸝⸝ )♡  #花
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  • フゥシュン春風 04月07日
    にやにやしちゃいました!
    もう!可愛いじゃない!もう、にやにや止まらないw
     #花
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  • 野芝乃でんこ 04月03日
    うわぁぁあああぁああうわぁぁああああこれは……これはあ、甘いっ! 男子のキャッキャと戯れる様子が、可愛くて可愛くてたまりません。うぁ……や、ほんとヤバイです。流麗な透明感のある中に、こうも甘さをのせられるとは。享が可愛すぎて禿げました(〃艸〃)そしてリアル感が凄い。実際に二人がいるような錯覚を受けます。ティッシュの使い方が好きだぁ///ほんと、あぁもうご馳走様でした(≧///≦)すっごい胸がほかほかしました///  #花
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  • ココロ 07月21日
    可愛すぎました( ⸝⸝⸝>_<⸝⸝⸝ )♡  #花
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  • フゥシュン春風 04月07日
    にやにやしちゃいました!
    もう!可愛いじゃない!もう、にやにや止まらないw
     #花
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  • 野芝乃でんこ 04月03日
    うわぁぁあああぁああうわぁぁああああこれは……これはあ、甘いっ! 男子のキャッキャと戯れる様子が、可愛くて可愛くてたまりません。うぁ……や、ほんとヤバイです。流麗な透明感のある中に、こうも甘さをのせられるとは。享が可愛すぎて禿げました(〃艸〃)そしてリアル感が凄い。実際に二人がいるような錯覚を受けます。ティッシュの使い方が好きだぁ///ほんと、あぁもうご馳走様でした(≧///≦)すっごい胸がほかほかしました///  #花
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