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水色の朝

短編小説
恋愛
オリジナル
2015年06月12日 19:38 公開
1ページ(869文字)
完結 | しおり数 0

雨は憂鬱。だけどね。

もも

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貴方と過ごすなら雨でも悪くないかなあ、なんて。





ほんのり恋愛風味で。
ベタベタに甘いのは苦手なので紅茶に砂糖入れたくらいに程良く甘いのが好きです。
6月テーマ「梅雨」投稿。
2015.6.12
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しとしとか、さらさらか、ぽとぽとか。
どれにも似合わない音を立ててそれは空から零れ落ちる。





嗚呼、また雨だ。今月に入ってもう何度目かも分からない溜息をひとつ。こっそりと、静かに。誰にも悟られない程の大きさで。





しかし、目敏くもそれを悟った後ろの男が身動きしたのを衣擦れの音で察した。振り返ると、ベッドの上にいる男がシーツから頭だけ出して此方を見ていた。
その目の中に昨夜の名残りは見当たらない。男のそれと言うよりは、目を覚ましたばかりの幼児が母の姿を探す様な甘さだ。





「また雨?」





男の癖に可愛い仕種で可愛い声を出しやがって。全国の男性陣からは少し怒られそうな事を思いながら、うん、と短く答えた。





眠たそうに目をしょぼつかせて、舌足らずな声で、こっち来てよ、と強請られる。普段はどちらかと言うと人を寄せ付けない様な雰囲気を醸し出しているというのに、今はむしろ近寄りたいと思わせる。





近寄って、砂糖菓子よりも甘く甘ったるく甘やかしてやりたいと。





言われるままにベッドに戻って、シーツの中に戻る。その途端に抱き寄せられて、何も身に付けていない素肌同士が触れた。
触れた所が熱い。熱いのは自分だろうか、彼だろうか。どちらもな気がする。





「また雨かあ…」

「梅雨だからね。仕方ないよ」

「だけどデート出来ないし」





今日は買い物行こうねって言ったのに。
拗ねた様に言う彼に少し笑ってしまう。彼がこんなに甘えん坊だなんて、きっと彼の取り巻きの彼女達は誰も知らない。
細身であるのにしっかりとしている胸に擦り寄って、身体を密着させた。少し低めの体温が私は結構好きだ。






「でも、雨ならずっと家で一緒にいられるし、私はこっちの方が好きだなあ」

「俺も、好き」





好きだよ、と眠たそうな声が繰り返す。
何となく意味が違ってる気がするけど、まあいいや。






こうやって誰にも邪魔されないなら、雨も案外悪くはない。






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  • もも 06月12日
    読んで下さったら嬉しくて小躍りするかも知れません。冗談です。でも気持ちはそんな感じです。よろしくお願いします。  #水色の朝
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