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指先

短編小説
恋愛
オリジナル
2015年07月17日 11:42 公開
1ページ(811文字)
完結 | しおり数 0

いいよ。

もも

表紙提供:by ck2
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R-18には指定しませんでしたけど、際どいのかな?
R-15くらいのつもりで読んで頂いた方がいいかも知れません。何かあれば引っ込めるなりR-18指定するなりしますね。
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腰掛けて、そのまま後ろに倒れ込む。どさっと音がして、じっと天井を見つめる。この景色にも随分と見慣れて来た。天井の隅にある黒い染みがずっと気になっていたが、今日も変わらずそこに鎮座していらっしゃる。
不意に影が出来て、視界から天井が消えた。正確に言うと消えたのではなく、新たに視界の中に加わって来た者によって見えなくされたのだ。
顔の横に両手が置かれる。必然的にその男を見つめる事になり、男も此方をじっと見つめていた。置いていた手をずらして、肘を付く。そうすると距離が近くなり、近くなった距離に逆らう事もせずにそっと唇が触れた。触れるだけ。啄む事も舌を突き出して来る事もしない。ただ触れていた。
ゆっくりと離れて、黙ったまま見つめる。男の黒い瞳が一瞬揺れたのを見て、くすりと笑う。
欲しいなら、求めればいいのに。
いいよ、と呟く様に言うと、男の目が瞬いた。頬が薄っすらと赤く染まり、目が彷徨う。細い指で頬に触れて、いいよ、と再び言うと、こくりと喉が鳴った。唇が重なって、先程の触れただけのそれは違い、求める様な口付けをされる。応える様に唇を薄く開いて舌を差し出すと、恐る恐るという風に舌が絡まった。ん、と鼻にかかった様な声が出て、それさえも飲み込む様に口付けが深くなる。
肘を付いたままだった筈の手が頬に触れ、耳に触れ、髪を撫でる。彷徨う指先が擽ったくて、重なった唇の隙間から笑い声が漏れる。唇が離れて、くすくすと笑っていると、男は不思議そうな顔をした。
君が可愛いから、と言うと、また頬が赤く染まる。
おいで、と手を広げると、男は覆い被さり、ぎゅっと細い身体を抱き締めた。好き、と耳元で囁く。耳の先っぽが真っ赤になった。可愛い、と言うと、馬鹿か、と言われる。お前の方が可愛い、と言われて此方が照れた。
好きだ、と小さな声で言われて、どうしようもなく、愛おしく感じた。





夜は、まだ始まったばかり。




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  • もも 07月17日
    あ、因みにですが、性別を明確化しなかったのはわざとです。
    男の存在は固定ですが、その相手が男性であろうが女性であろうが、それは読み手の方に勝手に考えて頂ければと思って。
     #指先
    詳細・返信(0)
  • もも 07月17日
    ちょっと色々な書き方を試しているのですがこれは読みにくかったかな。「」を使わずに文章だけにしてみたのですが…うーん、難しい。  #指先
    詳細・返信(0)
  • もも 07月17日
    小説「指先」を公開しました!
     #指先
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  • もも 07月17日
    あ、因みにですが、性別を明確化しなかったのはわざとです。
    男の存在は固定ですが、その相手が男性であろうが女性であろうが、それは読み手の方に勝手に考えて頂ければと思って。
     #指先
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  • もも 07月17日
    ちょっと色々な書き方を試しているのですがこれは読みにくかったかな。「」を使わずに文章だけにしてみたのですが…うーん、難しい。  #指先
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  • もも 07月17日
    小説「指先」を公開しました!
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