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「帰り道は君と」

短編小説
その他
BL オリジナル
2019年04月29日 03:41 公開
1ページ(1702文字)
完結 | しおり数 0

同棲している先輩後輩の甘々な日常の一コマ。

藤田貴理

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同棲している先輩後輩の甘々な日常の一コマ。
帰ると言っていた時間に帰れなくて、ひとり焦る円の話。
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円と研人の場合
円。→赤瀬円(あかせ えん)。先輩。研人よりも身長が低いのを気にしている。平均身長だと思っている168cmのツンデレさん。
顔は可愛らしいが負けん気は強い。押しに弱いので押し切られて関係を結ぶも、実は円も研人のことが好きだったと言うオチ付。
研人。→野村研人(のむら けんと)。後輩。やたら身長がある。2m近い。能天気で天然。ひたすら円が好き。
顔は堀が深くモデル並だがモテてる自覚なし。彼のご機嫌を取るのが日常の一コマとなっている。それもこれも好きの極み。彼の犬。

***************************************************
「遅くなった……」
 どう言い訳しようかな……。
 円は予定の時間よりも帰りが遅れてしまい、ちょとばかり焦っていた。
何故なら、いつも「時間厳守!」と研人に言っているからだ。
だから言った時間よりも帰りが遅くなると、たぶん散々な言われようをされるだろうことは必須だった。
 時間は午後十時。
 円は今日「八時半くらいには帰れるから」と出かける時、彼に伝えていた。だからその時間は円にとっては絶対帰れるはずだった。しかし。



 今日は久しぶりに中学の友達と会ったのだが、思いの外話が弾んでしまい時間を過ぎたのに気づかなかった。
それに加えて架線事故とかで電車が遅れて地元の駅についた時にはこんな時間になってしまっていたのだ。
 焦る。
 一応LINEしておいたが、こんなに遅くなったことはないから焦るばかりだ。
人波に混ざって改札を抜けると急ぎ足で家路に向かう。揉みくちゃにされるのに慣れていないせいか息苦しさにも見舞われていた。その時。
「あっ……?!」
 人混みの中で急に手を引っ張られて驚いた。
「円さんっ」
「ぁ……あれ?」
 当然家にいるものと思っていたのに駅で会ってしまったので、何だかトンチンカンな声が出てしまった。
手を取られて近づきながら「どうして?」と言う顔をする。
「おかえりなさい」
「……ただいま。あのっ……遅くなってごめんな」
「連絡もらってますから大丈夫ですよ。それより大丈夫ですか?」
「何が?」
「すごく不安定って言うか、心細そうな顔してるから」
「そ……んなことない…………と思うけど」
「ならいいんですけどね」
「それよりお前、どうしてここに……。もしかしてずっと待っててくれたとか?」
「カッコイイ言い方をすると、そうですっ!」
「……かっこ悪い言い方するとどうなんだよっ」
「飯がありませんでした」
「って……! 俺、今日は外で食べて来いって言ったよな?」
「はい」
「だったら」
「外に食べに行こうと思って出たんですが、ここで足が止まりました。遅くなるって、いつだか分からないじゃないですか。一緒に食べたいからここで待ってました」
「……俺が食べてきたらどうするつもりだったんだよっ」
「それでも別にいいです。俺の前で座っててくれれば」
「……どうするんだよ」
「何がです?」
「食事。こんなに遅くなっちまって……」
「……」
「腹減っただろ?」
「それはもうっ! 腹の虫も泣き止むくらいに!」
「……だったら今からファミレス、行くか?」
「はいっ!」
「…………俺も、何か食べようかな」
「食べましょうよ」
「お前何食べる?」
「円さんは何食べたいですか? 俺は今、人の二倍食べられる気がしてますっ」
「俺は……ちょっとしたものでいいかな」
「腹減ってないんですか?」
「人混みに酔った」
「そっか。そうですよね。顔つきで分かります」
「……もしかしてお前、今肩抱いてるのってそれ気にして? 俺、倒れそうか?」
「ぇ……そんなことないですよ? これはつい癖で。いいでしょ?」
「…………別にいいけどっ!」
 でもこれは絶対そうに違いないと円は思った。
 変なところで律儀って言うかな。まっ、そんなところが好きなんだけど。
 ニマニマしながらそんなことを思った円だったが、それを彼に教えてやる気はなかったのだった。
終わり
タイトル「帰り道は君と」
20190428

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