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其ノ零

黄昏は誰そ彼。
宵闇迫る、逢魔が時。

夢と現が交差する時の狭間。

(あやかし)……」

ざんばらに生い茂った葦野原を背に佇む
男の姿を見た瞬間、伊織は思わずそう呟いた。

淡い藤色の狩衣を纏い、水面を渡る風に肩の下まで伸びた艶やかな黒髪を遊ばせている様はどこか幻想的で、浮世離れしている。

そして何より―――――
その顔を覆う白狐の半面が、より濃く幻妖な気配を醸し出す。

しかし、不思議と恐ろしいという感情は浮かばなかった。

いや…
寧ろこのままずっと囚われていたいという思いが湧いてくる。

知らず知らずのうちに、伊織は一足踏み出していた。
沓が枯れ枝を踏み折り”ぱきりっ”という乾いた音が辺りに響く。

白狐がゆっくりと首を巡らせ、一瞬面越しに視線が交わったような気がした。
朱を差したような、容良い唇が弧を描く。

はっと息を呑む間もなく、男は素早く身を翻し迫り来る闇の果てに姿を消した……
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