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通りすがりの者

短編小説
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オリジナル
2019年12月21日 11:39 公開
1ページ(668文字)
完結 | しおり数 0

夜空に習う、人の生き方……

vrymtl01

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独りで夜空を見上げたくなる時は、誰かが優しく語りかけてくれる。
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「君たちの灯りは明るいだろうけど、人工的で眩しいだけ、とうてい宇宙までは届きやしないよ。
ほら、夜空の月を見つめてご覧?
眩しくないし目に優しい、とても淡い灯りでずっと見ていたくなる。
でもね、この月灯りも君たちとおんなじで気分屋なんだ。
ひと月の間に何度か隠れてしまう、恥ずかしがり屋かもしれないし、疲れているのかもしれない。
それか、他の楽しい事を探しにどこか遠くへ出掛けてしまって留守にしているのかな?
そんな月灯りは、昔から変わらずぼくらを見守ってくれている。
君たちもいつかは気がつくことだろう、月灯りの大切さを。
そんな人間になって欲しい、大事なことはいつも変わらず周りを見守ることだ。
疲れたら休めばいいし、いつも無理をして笑っていなくても、たまに抜け出してもっと楽しいことを探してくればいい……
ぼくも、そんな昔だった様な気がするな!
月灯りを不思議に思った頃は、自分自身も辛かったり悩んでいた時だった。
今のぼくって一体何なんだろう?ってね。
でも、この月灯りの意味を知ってからは君たちの様に、生きることに悩んで困って居る人間たちを直ぐに探し出して、こうやって同じことを伝えてきたんだ。

じゃあ、ぼくはそろそろゆくよ。
また会えた時には月灯りに負けないように、お月さんを照らす様な人間になっていてね?またね、バイバーイ!」



海の近くで独り空を見ていた。
月夜で明るい夜空に、一瞬通り過ぎた流れ星が今のぼくにそう語りかけた気がした。

次に君に会えるのはいつになるだろうな?
ありがとう、またね……。


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